転職

転職活動で「派遣社員」という選択もあります。派遣は転職の抜け道となる?

派遣社員に登録してガッツポーズをする無職の人たち

就職難で新卒の派遣登録が増えている

派遣社員とは、まず人材派遣会社に登録して、そこから紹介された派遣先企業で契約期間仕事をするのであり、正社員とは雇用形態がまったく異なります。

登録するには、仕事をする上で必要な個人データ(資格の有無、技能、キャリアなど)や希望する職種や条件を人材派遣会社に申告します。

雇用契約は派遣会社と結びますから、給与や労働条件、勤務形態は派遣先企業ではなく、派遣会社との取り決めに従います。

社会保険等も派遣会社が完備していれば加入できますし、スキルアップのための研修も派遣会社で用意しているところもあります。

 

間接部門の外注化に伴って、派遣社員の需要が高まり、それとともに登録者も急増しましたが、リストラが進むなか、今度は従業員数の抑制策として、安い労働力の派遣社員を利用する企業が増える傾向にあります。

また、就職難で正社員になれなかった大卒者が派遣社員として就労するケースもあります。派遣会社は研修機関が充実している上に、上場企業や外資系企業など自力では入り込めなかった企業に 派遣されるというメリットがあるからです。




派遣で働いた期間はキャリアに評価されない

これまでは専門的な仕事を派遣社員が請け負うというのでしたが、実態として一般事務や雑用をするといったケースが増えています。

更に派遣法の改正により、職種制限がなくなったことで派遣 が広域の職種で利用されることになり、正社員だけでなくアルバイトやパートの領域にも派遣社員 を利用する企業も出てきています。

アルバイトやパートを採用する手間やコスト、仕事の能力などを考えると派遣社員のほうがコストにあうからです。

このような事情から、派遣社員として働いた期間はキャリアとして評価しないという企業が増えてきました。

これまでは専門職として派遣で働いた期間は十分評価に値するとして、転職の際にも考慮されていたのですが、これからは職種によっては単なるアルバイト扱いと見られることもあると認識しておいたほうがよいでしょう。

これからは派遣という選択もひとつの転職方法

いっぽうで、年齢的に転職が難しい中高年の男性が派遣社員に登録するケースが増えてきていはす。豊富な経験がスキルワーカーとして活かされるとして、派遣社員がもう一つの転職の形となってくるでしょう。

1999年12月の派遣法の改正で、これまで26種の業種にしか派遣できなかったのが(一部の職種を除いて)ほぼ自由化されました。

さらに自由化された職種については、最長1年間という期限が決められ、もし1年を越えてその派遣社員の労働力が必要なら直接雇用しなければならないとなったのです。

つまりそのまま正社員になれる可能性もあるわけです。さらに2000年12月からは、派遣社員と派遣先企業との合意があれば、将来正社員として雇用することを前提とした派遣という契約をすることも可能となります。派遣社員として働く期間を試用期間と捉え、そのまま社員となるというのは双方にとって合理的であるといえます。

 

対象業務の拡大で、新しい業界へのチャレンジや役員クラスの派遣など、これまで考えられなかった働き方が派遣社員になることで実現できるようになりました。とくに派遣営業社員というのは注目されているところです。

社会保険の整備も1999年の改正内容に含まれており、今後派遣社員というワークスタイルの定着とその利用者の増加は確実と見られています。