転職

求人応募前には企業内容ははできるだけ詳しく調べましょう

何も知らないで面接を受ける非常識が多いと嘆く面接官もいます

企業の採用試験を受けるなら、その会社がどんな会社なのかあらかじめ調べておくのが常識です。

つまり事業内容や会社の概要についてです。

もっと具体的に言うなら、たとえばメーカーなら何を作っていて、売れている製品は何で、業界ではどれくらいのシェアを確保していて、支店や営業所、工場はどこに何件くらいあるか、会社としての特徴は何か。さらには資本金や売上高などはどれくらいか、設立はいつで従業員はどれくらいいるのかなどです。

自分がこれから働こうという会社なら、最低でもこれくらいは把握しておくべきです。

ところが、大胆不敵にもろくに調べもしないで面接試験を受けに来る人が意外と多いと嘆いている面接官がいました。

その面接官は、ある出版社の人事部長なのですが、面接を行った際に「当社の本を読んだことがありますか」と尋ねたら、題名は言えても、読んだことがある人は僅か、なかにはどんなジャンルの出版かも知らずに来た人もいた。「題名が言えたのもおそらく面接の前に本屋に立ち寄ってきたのでしょう。もう怒りと言うより情けなかった」ということです。

 

会社の概要や事業の展開を把握するのも必要ですが、もっと大切なのはそこの社員が日夜頑張って作りあげてきたものに触れてみるということです。

そこの社員になりたいのなら、少しでもそこの商品やサービスなどに自ら近づいてみて、その会社の感性やポリシーを感じ取ってみる。いや自然とそうしたくなるものではないでしょうか。

会社の内容もろくに知らない人が、面接で「あなたはなぜこの会社を選んだのですか」に答える姿は非常に空々しいものです。




会社の概要ならインターネットや会社四季報で情報収集

いまはたくさんの会社がホームページを開設していますから、応募する会社のホームペ上を覗いてみるのもいいでしょう。

あるいはインターネットで帝国データバンクでも客観的な情報を収集できます。

ほかにも、書籍なら、上場企業なら「会社四季報」(東洋経済新報社)、「日経会社情報」(日本経済新聞社)、非上場企業なら「会社要覧・非上場版」(ダイヤモンド社)を利用するとよいでしょう。

あるいは、図書館に行けば、帝国データバンクや東京商エリサーチが発行している会社年鑑で調べることもできます。

また、業界の流れを見るなら、書籍や雑誌がたくさん出ていますから、できるだけ調べておいたほうがよいでしょう。それは面接に受がるためではなく、これから就職するあなた自身のためにです。

会社のデータの客観的な判断の仕方

ではここで、会社の概要について、資料を入手したときにそれをどう判断するかを例を挙げて説明しましょう。なお、判断に当たっては同業界の同規模の会社と比較するとわかりやすくなります。

会社概要の詳細の見方

設立年度

古参なのか新参なのか。あるいはベンチャー企業なのか。

従業員

会社の規模(ただし、アルバイトやパートも含まれていることもある)がわかる。

チェッ
クしたいのは増員傾向にあるかあるいはその逆か。また、中途採用者が多いなら、中途入社というハンディがなく仕事もしやすいし昇級も望める。

支店・営業所、研究所、工場、子会社・系列会社 営業規模が分かる。またこれらの数がリストラなどで縮小されているかあるいは逆に成長企業で増加傾向にあるか。

子会社や系列会社の経営はどうか。そちらへの出向はないか。

従業員の平均年齢

平均年齢が若いと職場に若い人が多い、活気がある、企画・開発力がある。ただし離職率が高い場合もある。なお、社長の年齢によって社風がかなり違ってくる。

平均賃金

業界平均と比較して高いか低いかで経営状態のよさを見る。若い人が多ければ低くなるという見方もあるが、ベンチャー企業などではそうとも言い切れない。

特色・事業

事業内容や方針、将来性、その会社の強みが分かる。意外と多方面に事業を展開していることもある。

バックボーンが大手企業ということもあるし、創業以来特定の商品にこだわり続けている老舗企業ということもある。

また商品や事業展開からその会社の企画力、市場での強み、信頼性、経営の安定性や将来性がイメージできる。

主要取引先

どういう企業と取り引きしているかによって営業の展開や経営の安全性などがわか
る。

増配

経営の安定度。

株主

株式の半数以上を持つのは誰か(最高権限者)。

業績

売上高、経常利益などが前年度より延びているか、伸び率はGNPよりも大きいか。

従業員一人あたりの売上高

いわゆる「儲かっているか」どうかはこれで見るのだが、これが高いから単純に「良い」と判断するのは危険です。

商品単価が高いこともあるし、営業のノルマが厳しいかもしれない。

自己資本比率

借金経営ではないか。10%以上はあるか二般的に10%がボーダ上ツインといわれている。30%以上なら健全)。




会社案内の客観的な判断の仕方

会社に資料請求をすると、送られてくるのが会社案内です。

これは会社によっては驚くほど立派なものを作っているところもあれば、会社案内すら作っていないところもあります。

会社案内を見て会社を決めてもらっては困りますが、これも会社の外部へのPR度を表すものであり、経営の力あるいは余力の大きさを表しているといえるでしょう。

会社案内には社是社訓や社長の経営方針などが掲載されていることがありますが、これを読めば経営者の経営姿勢が分かります。

こういうのを形骸化しているとか体裁だけだと思う人もいるでしょうが、こういうものをきちんと作る経営者と作らないあるいは作れない経営者とで、経営者としての責任感や使命感は同じとは言えないのではないでしょうか。

なお、最近は会社案内を外注に出して作るところもありますから、外見だけで判断することはよくありませんが、その中身について、いろいろな角度から見る方法を述べておきましょう。

社歴の紹介

細かく記載しているところは、これまでの軌跡を重んじていると読むことができます。

古くからの会社なら伝統を大切にしているのでしょうし、新しい会社なら着実に発展してきている証拠でしょう。

身元不明の訳の分からない会社ではないという証拠です。応募する以上は、創立が何年かくらいは知っておくべきです。

社長の紹介・社長からのメッセージ

社長のプロフィールやメッセLンをはじめに載せるところが多いのですが、ここから社長の人となり、設立時の苦労話、会社の社会への貢献度、経営方針などが分かります。

これからも社会へのオープン度、あるいは社長の人間性などが感じられるかもしれません。

事業展開

取扱商品や流通経路、販売網など会社の規模や動きが分かります。事業の内容や展開が地味で堅実か、派手で積極的かなどが分かるでしょう。将来性なども読めると思います。

求人広告との相違

求人広告ではよい人材を確保したいためにキャッチコピーでイメージをよく見せていることもあります。

それは会社案内にしても同じで、どこの会社もよく見えるように作っていますが、なるべく実態を掴めるように見てください。

特に会社案内が数年前に作成されたものであると、いまの不況で業務が記載内容よりも縮小されていることもあります。

取引先・系列会社

これらのなかに経営が危ない会社はないかをチェックトておきましょう。いずれはその余波がくるかもしれません。

全体的な構成やイメージ

会社案内は新規取引開始の際に取引先に配布したり、採用の際に配るためのものです。ですから外部提示資料としてあるいはPR資料として重要なものです。

これに力を入れてよいものを作っているなら、対外的なイメージを重んじ、人材確保にも力を入れていると思ってよいでしょう。

特に経営状態が悪いとこのようなものにお金を掛けることはできません。