転職

正しい退職願の書き方 ~形式にのっとって提出するのがマナーです~

退職願と退職届、辞表の違いは何でしょうか?

ドラマで辞表を突きつけて辞めたなんてシーンがありますが、これはあまりマネしないことをお勧めします。

会社を辞めるときに提出する書式としては、「退職願」「退職届」「辞表」がありますが、これらは基本的には同じですが、少しニュアンスが違います。

 

民法627条では会社に対して退職する意思を14日以前に表明すれば辞めることができるとしています。

ですから、「辞めます」というのなら「退職届」でよいのですが、会社との合意の上で辞めさせていただきたいという内容にするなら「退職願」を作成することになります。

つまり「依願退職」のかたちで円満退職したいなら「退職願」のほうがベターというわけです。

なお、「辞表」というのは会社役員が辞意を表明するときに作成する文書です。




退職届の提出日は就業規則の確認が必要です

法的には前述の通り2週間以上前に辞意を表明すればよいとなっています。これは口頭でもよいのです。

しかし、形式どおりにきちんと文書を出すのがマナーです。

もし就業規則に決められていればそれに従うべきでしょう。会社によっては退職日の1ヵ月以上前に退職願を提出することとしているところもありますし、2ヵ月前としているところもあります。また、所定の用紙を準備している会社もあります。

 

提出するときは、直属の上司に、直接渡すようにします。間違っても上司の机の上にポンと置いておいたり、社長に直々に渡すようなことはやめてください。

筆記用具は黒のペンで白の便箋に直筆で記載します。この場合、ワープロやパソコンはふさわしくありません。書式は縦書きがいいでしょう。

封筒は白の無地のものを使います。茶封筒や会社の封筒はダメです。表には中央に「退職願」、裏には所属部署と氏名を記載します。

基本的な書式は次の通りです。

退職願・退職届の書式

表題

一行目の中央より少し上から書きます。

書き出し

表題から一行開けて、行の一番下に「私儀」とします。これはへりくだった表現で慣用的になっています。

退職理由

自発的退職ならたいていはコ身上の都合」とします。具体的な説明を記載する必要はありません。

退職日

必ず記載します。

日付

記載した日ではなく、提出する日を記載します。

署名

所属部署と氏名を記載し、その下に必ず捺印します。

宛名

会社名と代表者である社長の名前を記載します。会社名は株式会社などを付けて正式名称で、行の一番上から書き始めます。

社長の名前の上には「代表取締役社長」を付け、敬称は「様」ではなく「殿」とします。自分の名前が社長の名前より上に来ないように注意してください。

退職願の記載例

退 職 願

私儀
このたび一身上の都合により、来る平成○年三月三十一日をもって退職致したく、ここにお願い申し上げます。

平成○○年○月○日

営業部営業一課
山田 太郎 印

海山商事株式会社
代表取締役社長 海山 正治殿

退職届の記載例

退 職 届

私儀
このたび家業を継承することになり、来る平成○○年○月○○日をもって退職致します。よろしくお願い申し上げます。

平成○○年○月○日

営業部営業一課
山田 太郎 印

海山商事株式会社
代表取締役社長 海山 正治殿