転職

もめない・ごねないスマートな退職の進め方

退職する際は上司に相談にのってもらう形で!

上司に退職を切り出す場合、まずは相談に乗っていただくという形でもっていったほうがいいと思われます。

ドラマのワンシーンのように、いきなり上着のポケットから辞表を取り出して上司に突きつけるようなマネは、くれぐれもやめてください。

また、職場で突然大声で「本日限りで辞めさせていただきます」というのもいただけません。

どういういきさつで辞めることを決意したにせよ、上司や職場の人への配慮を忘れずに、最後まで大人として振る舞ってください。

 

まずは直属の上司が手が空いている時を見計らって「相談にのっていただきたいことがありますので、お時間を頂戴できますか」と、他の人に聞かれない場所で話を聞いてもらうようにします。

いきなり社長や部長のところに行っても社内を混乱させるだけで、あなたの転職には何のメリットもありません。

 

なお、上司に相談するまでは、絶対に他の人に退職のことを言わないほうがいいでしょう。

仲のよい同僚でもです。まんがいち噂が先行して不本意な内容にすりかわったり、それが上司の耳に入ったりすると、嫌な思いで辞めざるを得なくなることもあるからです。




退職理由は会社のせい、人のせいにしないが鉄則です

本来なら退職の理由は正直に伝えるべきでしょう。

ただし、勉強がしたくなったからとか、別の業界でやってみたくなったからという理由ならともかく、会社の不平や不満を洗いざらいぶちまけるというのは考えものです。

いくら上司とはいえ人間ですから、ここでお互いの感情を損ねることがあっては、「円満退職」は期待できなくなります。

 

転職者の退職理由のほとんどは、会社への不満です。

上司によっては「君の言いたいことを全部聞こうじゃないか。遠慮なく言ってごらん」と言われて、思っていることを全部ぶちまけたら、「自分のことを棚に上げて会社のせい、人のせいにするんじゃない」と一喝されておしまいになってしまったとか、あるいは「よしわかった。このことは僕に任せてくれ」で片づけられてしまったということもあります。

 

いずれにせよ、会社への不満や職場での人間関係などによるトラブルは、捉え方によっては上司に対する批判であったり、責任転嫁にも聞こえます。

そうなると辞めるまであるいは辞めてからもしこりが残ってしまいますから、スマートに辞めたいなら、ここは一身上の理由として、個人的な「英語力(あるいは資格)を生かせる仕事がしたい」とか「コンピュータ関連の仕事がしたい」「家業を継ぐことになった」といった理由をあげたほうがよいでしょう。

 

また、すでに次の会社が決まっていれば、上司のほうも強く引きとどめることはできないものです。

上司への退職理由の言い方事例

自分の人生を前向きに開拓する理由

  • 「○○の資格を取得しましたので(又は取得の勉強のために)その分野の仕事に進むことにしました。」
  • 「せっかく持っている資格(知識)を活かしていける仕事につきたいと思います。」
  • 「ルートセールスではなく違った形の営業をしてみたいと思いました。」
  • 「前から興味のあった業種に身を転じることにしました。」
  • 「一生懸命に努力をしましたが、仕事が思うように出来ずに限界を感じます。違う仕事でもう一度やり直したいと思います。」

やむを得ない理由

  • 「郷里に帰らなくてはならなくなりました。」
  • 「実家の家業を継ぐことになりました。」
  • 「体調が悪くしばらく療養することにしました。」
  • 「親の介護をしながら、時間的に余裕のある仕事に移らなければならなくなりました。」

 

退職日は勝手に決めてしまわない

法的には、退職の意思表示をしてから2週間後には退職することを認められていますが、まず、就業規則ではどうなっているのかを確認し、それに従ったほうがよいでしょう。

どういう理由であれ、社員が一人辞めるということで、会社にはロスが生じ、職場には負担を掛けることになります。

もし進行中の仕事を抱えているならそれをやり終えるべきでしょうし、時期的に部内が忙しい時期ならそれが過ぎてからというのが、これまで一緒に働いてきた社員としてのマナーでしょう。

 

それに、退職するとなると、残務整理や引き継ぎである程度の時間はかかるものです。

人事や経理でも事務手続きに時間はかかります。このようなことをすべて考え合わせた上で、上司とあなたが納得できる退職日を決めるのがベストです。

なお、決めるといっても、たいていはこの後上司がその上の上司や社長と後任をどうするかなどの方針を協議するので、正式決定は会社に任せることが多いのです。

 

「誰のおかげでここまで売上が伸びたと思っているんだ。なぜ最後まで会社の指示に従わなければならないんだ」と思うことがあっても、決して口にしてはいけません。

自分か会社に貢献した自負があっても、また転職の理由が会社にあるとしても、最後は「お世話になりました」と頭を下げられる姿勢が必要なのです。