パワーハラスメント

あなたの職場は大丈夫?パワハラの起きやすい職場環境とは!!

パワハラが蔓延する職場

職場がパワハラに与える影響とは

パワハラには職場環境が影響を与えることもあります。ここではパワハラが起きやすい状況
や職場環境」を説明します。

パワハラ環境①閉鎖的な職場

まず一つには、「閉鎖的な職場」があげられます。

たとえば、営業や保守点検などで外回りをする人たちの車の中、他部門との交流が少ないオフィスや営業店などでは、外部からの力が及びにくくなります。

その結果、上司に権限が集中し、固定的な支配関係ができやすくなります。

そうなると、自分の意思どおりに仕事が進まないと気分を害する、というような上司の感情が職場を支配するようになり、かつだれも注意しないという状況が生まれ、パワハラ言動が平然と行われる職場環境になってしまいます。

また、外部との人間関係や人的交流が少ない職場では、いったん当事者同士の関係がこじれると修復は困難で、人間関係はますます悪化することになります。

これは、心理的な閉塞状況にある職場の場合も同様です。職場内で、特定の固定化したメンバーだけで仕事が完結するような場合や、女性だけの世界ができ上がってしまうような場合です。

営業所では、本社から来てころころかわる所長より、何十年もその職場を仕切ってきた古参の社員の方が権力を持っている場合もあります。

外部から干渉されず、小さな社会で固定化した人間関係ができ上がってしまうと、固定的な力関係が、時間がたつにつれてより強化されます。そして、パワハラが発生しやすい環境ができ上がっていきます。

その職場は一見なんの問題もないように見えることがあり、内部から声をあげても、これまでっくり上げられた「ある意味、効果的な組織運営スタイル」を変えることに非常に労力がかかるため、放置されてしまうことがあります。

日ごろから仕事内容の報告をさせる、ときどきはその中の人間関係にも立ち入ってみるなどして、固定化された力(パワー)のバランスを壊していくことが、パワハラの発生を防ぐために重要です。

 

パワハラ環境②いそがしすぎる職場、暇すぎる職場

二つ目は、いそがしすぎる職場です。

現在の職場は人員が減らされ、これまでの仕事の2倍、3倍の業務量をかかえているところも少なくありません。

いそがしさが売り上げや業績アップにつながれば不満は出ないのですが、成果になかなかつながらない状況であれば、当然そこで働く人はストレスを感じるでしょう。

そのストレスを、部下を叱りつけたり、イスをけとばしたりするなどの形で発散させているケースも多く見られます。

また、いそがしい職場では、みずからが仕事をこなすことに精一杯で、部下や同僚の気持ちに配慮する余裕がありません。

相手がどう感じるかを考えず、厳しい言葉や否定的な発言をしてしまいかねません。

 

逆に暇すぎる職場でも、パワハラは起きるものです。

仕事自体が暇だったり、マンネリ化した仕事を続けたりしていると、上司の興味や関心はより細かいことに向けられ、些細なミスも逃さず指摘したり、部下のあら探しに終始したりするようになってしまいます。

このパターンは、上司と部下だけでなく同僚同士でも行われ、やがて態度や性格まで気になりだして、攻撃したり排除したりと、だんだんエスカレートしていきます。

 

いずれにせよ、仕事の量や配分が適切かどうかが非常に大事です。仕事量の適正な配分は非常に難しい問題ですが、このアンバランスがパワハラを起こす要因の一つになります。




パワハラ環境③人や仕事のマネジメントが徹底されていない職場

仕事の手順や役割がきちんとしていないためにトラブルが起き、そのトラブルの責任を追及され、無能扱いされるというパワハラが起こることがあります。

部下に仕事を指示したが、なかなか納期までに仕上がらず、イライラが募ったあげくに爆発してしまったなどという状況に心当たりはないでしょうか。

期限までに仕上げてこなかったのであれば、部下に問題がある場合も多いでしょう。

しかし、ここで考えてほしいのは、きちんとした指示・命令が行われていたかどうかです。

自分は指示したつもりでも、部下がわかっていなければ、指示したことにはなりません。

復唱させる、部下同士でお互いの役割を確認し合うように仕向けることなども大切です。

また、複数の上司から違う指示が出されたため、問題が発生することもあります。指示命令系統を明確にするとともに、上司間での意見のすり合わせも必要です。

厳しく叱責する前に、自分のマネジメントがどうだったかを振り返る必要があります。

 

また、組織のルールや雇用管理が明確でない場合、処遇や教育方針がコロコロ変わったりすることが、パワハラと受け止められることもあります。

職場のルールは上司の裁量一つで決まるので、そこで働く人は上司の都合や感情に振り回されて、常に不安な状態に置かれます。

「どう動いたらいいかわからず、自分の判断で動いたら厳しく叱責された」「何をしても文句を言われる」などという発言がパワハラ被害者からよく聞かれます。

 

部下が不安な状況をつくり出さないことが、パワハラを発生させないポイントです。

このように、パワハラは一部のキレやすい上司や、だれかを攻撃・排除しようという意図を持つ者だけが行うことではありません。

職場環境によっては、ごく普通の人が特別な意図なしに、いつの間にかハラスメントをしてしまうということがしばしばあるのです。

職場の環境や仕事のやり方を、今一度見直してみてはいかがでしょうか。