パワーハラスメント

サラリーマン必見!!パワハラの定義って知っていますか?

パワハラに悩むサラリーマン

パワハラの定義とは

ここで、パワハラの定義を詳しく説明します。

パワハラとは職務上の地位または職場内の優位性を背景にして、本来の業務の適正な範囲を超えて、継続的に相手の人格や尊厳を侵害する言動を行うことにより、就労者に身体的・精神的苦痛を与え、また就業環境を悪化させる行為

 

上司の職権などにともなって発揮するパワーとしては、業績や能力評価、そして人事異動や昇進・昇格への影響力など評価全般にわたるもの、そして仕事の内容や役割を指示したりするなどの職務調整をするものなどがあります。

しかし、パワハラを可能にするパワーは職権だけではありません。最近では先輩・後輩問や同僚間でのパワハラもめずらしぐありません。

それを可能にするパワーとは、専門知識やスキルを背景にしたもの、集団の力を背景にしたもの、正義・正当性の力を背景にしたものなどがあります。

一言で言うと、相手より優位な立場にあることを利用して行ういじめ・嫌がらせがパワハラなのです。

ここでは、パワハラを理解するために定義を噛み砕いて説明していきます。




パワハラの定義の詳細を説明します

「職務上の地位または職場内の優位性を背景にして」とは

パワハラはたいていの場合、職場にあるなんらかのパワーを利用して、相手より自分の方が優位にある人が行っています。

力関係が同等ならパワハラにはならず、対立・ケンカとなります。職場では、やはり管理職が大きなパワーを持っているのが普通です。

その力は職務上の権限、つまり職権なのですが、わざと低い評価を下したり、仕事を与えなかったり、反対に過重な仕事を与えるといった場合が該当します。

その他のパワーとしては、専門的知識やスキルの力があります。

なんでも知っている人やできる人が、情報をコントロールすることで相手の仕事を妨害したり、バカにしたりするような場合が該当します。

また、集団のパワーを使うものとしては、インフォーマルな集団をつくり、暗黙のルールで人を縛ったり、従わせたりするなどのケースがあります。

さらには、正当性のパワーを使ったものもあります。自分は正しいということを振りかぎして、相手を徹底的に非難することなどが該当します。

最近では、アルバイトやパートタイマー、派遣社員、契約社員など働き方はさまざまです。そのため、立場による格差が生まれ、それを利用したパワハラも頻繁に見られます。

「本来の業務の適正な範囲を超えて」とは

「客観的に見て」あるいは「業務上の必要性があって」という点が重要なポイントとなります。

  • 嫌がらせ目的でトイレ掃除を指示した
  • 教育と称して毎日反省文だけ書かせる
  • 意味のない単調な作業だけを毎日させる
  • 私的な送り迎えなどの私用をさせる
  • 誤字脱字があることを土下座で謝らせる

これらの行為は、明らかに業務上の必要性があるとは思えません。

ほかにも、本来の仕事であっても、ほかの人とくらべてはるかに多い仕事量や高い目標を設定させる、あるいはまったく仕事を与えないなどの業務量の不適切な配分、客観的に見て仕事上、必要のない命令や教育指導を行ったりする場合などが該当します。

「継続的に」とは

仕事上のミスに対して、その場で大きな声で叱責するだけではパワハラにはなりません。

また、ときには上司も「バカヤロー」など口汚い発言をしてしまうかもしれませんが、それ1回だけではパワハラとは言えないでしょう。

しかし、毎日のように「おまえはバカだ」「使えないヤツだ」と言い続ければ、言われている側は気持ちが萎縮し、やがては精神的なダメージを受ける可能性が高くなります。

また、いったんこのような固定化された力関係ができてしまうと、さらにエスカレートし、問題が深刻化していきます。

継続して行われているかどうかが、パワハラかどうかを判断するポイントとなります。

ただし、差別用語を使うなど明らかに人権を侵害するような言葉や暴力行為などは、1回でもパワハラになります。




「相手の人格や尊厳を侵害する言動を行うことにより」とは

家柄や生い立ち、性別、容姿、学歴などのように、非難されても本人がどうすることもできないことを非難したり、変えられないことを指摘したりすることは、その指摘自体が「指導や教育」という意味を持ちえず、むしろ人格を傷つける行為と言えます。

また、仕事上のミスを本人をバカにするようなニュアンスで周囲に伝えたり、本人が気にしていることを人前でおもしろおかしく話して笑いものにしたりすれば、人格と尊厳を傷つける行為ということができます。

さらに「お前はいらない。辞めてくれ」などの存在そのも
のの否定や無視も、パワハラになります。

「就労者に身体的・精神的苦痛を与え、また就業環境を悪化させる行為」とは

パワハラを受け続けることによって、被害者はさまざまな不利益をこうむることになります。

「胃が痛くなる」「頭痛がひどくなった」などの体の不調だけでなく、「眠れない」「食欲がなく体重が落ちた」「職場に行くのが怖い」など、心身への影響は深刻です。

また、大声で怒鳴り続けられれば、おびえて仕事がしづらくなりますし、情報を与えられなくなれば仕事が滞り、目標達成も困難になるでしょう。結果的に心身の病気になったり、職場を去らざるをえないこともあります。

優秀な部下に自分の地位を脅かされる不安や上司自身の劣等感から、特定の部下を攻撃して追い出そうとしたり、相手を退職に追い込むために組織ぐるみで意図的にパワハラを仕掛けたりしている場合もあります。

そのような職場では、被害を受けている人のみならず、周囲の人も不快な思いをしており、生産性も落ちてしまいます。

このように、パワハラを職場の問題として取り上げていくためには、パワハラと思われる言動の結果、被害者がどのような不利益をこうむったかが一つの判断要素となります。