ビタミンCサプリメント

 

風邪をひいたときはビタミンCを摂るのが一番です」とお見舞いにミカンを持ってきてくれる人も多いですし、「薬と一緒にビタミンCのサプリメントを飲むと治りが早い」と風邪薬と一緒にビタミンCの錠剤をセットで飲む人は多いものです。

 

最近は様々なサプリメントが話題になっていますが、このようなサプリメントブームの元となったのがビタミンCです。1970年代頃から早40年以上、健康に欠かせず、きれいなお肌を作る素として、認知度も人気もナンバーワンです。

 

このビタミンC神話の始まりは、1970年代初めにふたつのノーベル賞(化学&平和賞)を受賞した『ビタミン博士』として有名なライナス・ポーリング博士が「風邪をひいたと思ったら、ビタミンCの錠剤(500mg)をすぐ飲み、さらに2時間おきに飲めば風邪は治る。また、毎日グラム単位で摂取すれば、風邪にはかからない」と発表したことによります。

 

この発表はすぐに世界中の話題となりました。日本人は元来「風邪は万病のもと」などと言って、風邪に対しては非常に神経質なところがあります。

 

その風邪がビタミンCを飲めば治るうえに、日頃からも飲んでいれば予防にもなると言われてしまえば、もう飲むしかありません。

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また「そんなに飲んでも大丈夫なの?」「摂り過ぎてしまうと体に害があるんじゃないの?」という不安もビタミンCは大量摂取しても無害なうえ、余分量は2,3時間で体外に排出される」とビタミン博士がはっきりと払拭いしくれたので、もうビタミンCへの信頼度は安定感抜群です。

 

しかし、実際にはビタミンCのサプリメントを習慣的に飲んでいる人も風邪にはかかります。「ビタミンCを飲んだら風邪が治った」と言う人も多いのですが、詳しく調査すると「症状が軽くなった」とか「早く治った」ということのようです。

 

それもいわゆるプラセボ効果(下記参照)だと言われています。

 

重要なのはビタミンC摂取とビタミンCのサプリメントを摂取は違うという事です。みかんを食べることと、ビタミンCのサプリメントを飲むことでは効果が違うのです。

 

サプリメントのビタミンCは合成アスコルビン酸で、天然のビタミンCに比べると吸収率は5割近くもダウンします。

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そして私たちがみかんやレモンを食べる時には、その食品が持っている他の栄養素も摂取しています。とくに野菜や果物に含まれるポリフェノール類には、免疫力をつける成分が豊富に含まれています。

 

ビタミンCが豊富に含まれている食品を食べるのは確かに効果的ですが、手っ取り早くビタミンCの錠剤だけを飲んで同じ効果を期待しても、それは無理と言うものです。

 

つまりビタミンCのサプリメントだけ飲んでいても、風邪の予防にも治療にもならないのです。

ということは、今までのサプリメント代は無駄だったの?残念ながらそうかもしれません。

 

これからは、サプリメントに費やしてきたお金を、小銭貯金でもしたらどうでしょうか。そして、そのお金でフルーツを買う方がよっぽど効果的かもしれませんよ。

 

プラセボ効果

薬や栄養成分の効果を客観的に調べる時に、試験薬・試験成分と外観が全く同じにプラセボ(偽薬・偽成分の意味で、実際はただのデンプン)を用意して、被験者にはそれを隠して飲んでもらいます。

それにもかかわらず、被験者は本物と思い込むだけで効果が出ることがあり、それをプラセボ効果といいます。

『イワシの頭も信心』という日本のことわざが当てはまるかもしれません。

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